んで、春天のよそう

出走メンバーを見た。 ・・・・回避決定(爆)


いや、このレース、本気で「金をかけて」やる必要性が見いだせない。
それ以前にG1? つか、G1ホースが2頭って、桜花賞と同じ?
その2頭のうち1頭は、G1を勝ったんが1年半も前。過去1年以内に限定したら、G1馬が1頭、G2・G3馬が3頭。
・・・あの、桜花賞だってG1馬2頭を含め重賞勝ちが7頭いたんですが?
しかも前走が条件戦やら、今年になって自己条件を勝ったとか、そんなんばっか。
まぁ、去年スズカマンボが勝った時点で、かつての「強い馬が勝つ」天皇賞ではなくなったのは分かってるが、前々走1600万下で2着、重賞2着とか、前々走1000万、前走オープン特別を勝った、とか見ると
レースの各が云々なんて言えなくもなりますわな。
で、それに連動するかのように、荒れてきている。かつて、ずっと1番人気か2番人気が来て固く収まっていた、3番人気サクラローレル単勝1000円オーバーでも「荒れた」なんて思わせるようなはずだったのに、一昨年あたりから歯車が狂っているように思える。
いや、厳密には、その前のヒシミラクルの人気が低い時点で馬の能力と人気が別物になっているんだな、というのが分かろうってもんだ。
(とりあえず○○が乗ってれば1番人気になる、とか)
まぁ目を背けたって仕方ないから、あの馬の取得から検討せざるを得ない。


デープインパク


まぁマスコミ受けする分かりやすい馬だ。とりあえず人気被ってくれるし。
しかしホント、前走の阪神大章典「華麗な復活」だとか言うマスコミをとりあえず殴りたくもなる。なんなんだ、あの超ドスローは。道中キャンターちょい早ぐらい。
あれはレースではない、たんなる「公開調教」だ。
マスコミも、あれを見て「強い」と思わせるような事を言うから、素人がバカばっかりになるのだ。
決してスローが悪い訳ではない。ハイレベルのジョッキーでの駆け引きで、わざとスローにするレース、これは良い。しかし、レベルが低いからなるスロー、これには評価できない。
例えて言うなら、府中2400のJCでわざとペースダウンして走った2分27秒のレースと500万下あたりのクラスの2分27秒では、中身が違いすぎるのと一緒だ。
そして、ディープのスローレースは全て、後者なのだ。
皐月はともかくダービーしかり、神戸新聞杯菊花賞なんて、「出来レース」って言ってしまっていいぐらい、同じメンバーでの再戦ばかりで何も新鮮味が無い。
そしてその中でも、1〜2頭を除いた残りは「負かしにいってやる」という気概がない連中ばかりだから、このような結果になる。勝負事なのに勝負しないんだから、勝つ訳ない。勝負事っていうのは、文字通り「勝つか負けるか」なんだから、勝ちに行ってもらわないと困る。これが条件戦ならともかく、G1っていうのは「目標となるレース」なんだから、出走する以上は「全馬、一応か勝つ為に走る」でないと。
ただ、これに関しては馬が悪い訳ではないんだが・・・


それよりも気になったのが、ディープの目標だ。昨年秋は、相手はどうあれ「無敗の三冠馬になる」という明確な目標があった。
しかし今年は? 一応、海外というリップサービスはしているが、どうせ行かないでしょ。
その証拠にドバイに見向きもしていない。
これが海外なんて全然無視するような調教師・馬主だったら、まだわかる。
しかし池江調教師は、海外志向はある(と思っている)。現に、ステイゴールドトゥザヴィクトリーで実績も残している。馬主の金子さんも、海外志向が強い(と思っている)
だったら、もし本気で海外に行く気なら、少なくても実績あるドバイに行くだろうし、早めに欧州に行って現地慣れさせようとするはずだ。
思うに、ディープは海外には行かない。「無敗の三冠馬」っていうだけで充分に種牡馬としての価値はあるのだから、無理して故障されたらたまったもんじゃない。
ましてやサンデー系だ、ほっといたってスペシャルウイークを越えて、現時点で史上最高金額でのシンジゲートが組まれるのは確定だ。
それに、JRAの秋G1は全部勝ったらボーナス付きだ。凱旋門やBCに行ったら、ボーナスに挑戦できない。


結論:ディープは海外に行かない。春天−宝塚、休養はさんで京都大章典あたり叩いて、秋天−JC−有馬のボーナス狙いだ。そっちの方が儲かるから。


俺は決して海外カブレ競馬ファンではないので、別にディープが海外に行かなくったって関係ない。
(常々言うんだが、日本のレベル向上のために海外に行くなら、日本で1600万〜オープンG3あたりの馬で、バンバン行きまくる方が底上げになる)
だから夢の凱旋門よりも、賞金が高く確実性の高い秋天・JC・有馬に向かう事が悪いなんて、まったく思わない。
ただ、行く気が無いんだったら、最初からそう言って欲しいが。


では、春天はどうであろう。
水曜日の追い切り調教の遅れなんていうのもあった事から察するに、
「海外も行かない上に春天も出ないんじゃ、なに言われるか分かったもんじゃない。それに相手も大した事ない。まぁ目標は先だが、勝てればいいか」
程度ではないか、という雰囲気だ。まぁ、そりゃそうだ、ここで仮に負けたって何も痛くない。
種馬の価値って意味で言えば、中距離レース、秋天あたりを1分58秒くらいで勝ってもらう方が、よほど良い。
ま、仕上がりは7分〜8分ってとこだろう。



では、その7分のディープに対して、誰が本気で負かしに行くか、だ。
2番人気のリンカーンは、京都は得意だ。しかし、それ以上に中山の方が得意のはずだ。
その中山でメイチに仕上げて腑抜けになったディープに、それも得意距離2500で負けた、という以上
この馬に、これ以上を求めるのは酷かもしれない。
元々この世代の中では、そんなに強いとは思っていなかった(俺の勝手な見解)ので、
良くてもディープの後ろ2〜4着あたりであって、負かせる可能性は低い。


では今回3番人気に甘んじた、もう1頭のG1馬デルタブルースは?
せっかく岡部JK,岩田JKを乗せて「4角先頭で押し切る」レースをして勢いに乗っていたのに、
安勝の後方待機、昨年秋のペリエの後方レースで、持ち味を殺してしまった。
決してこの両名が下手なのではない、むしろJRAで騎乗してくれるJKの中では超一流だ。ただ、デルタブルースには合わないのだ。
デルタに合うのは、実績を残した岩田JKであり、長距離でまくったり4角先頭が出来るJKだ。
あとは度胸。
ディープがスローのヨーイドンに滅法強いのは承知しているんだから、本気で勝ちに行くんだったら、持久力勝負・我慢比べのレースに持っていけば
そういうレースは1度しか経験した事のないディープを破れる可能性は充分にある。有馬のハーツクライと同じでいいのだ。
しかもそれは、難しい事ではない。菊花賞で同じような競馬で勝った実績もあるのだから。
岩田JKには、2回目のライスシャワーの的場JKような騎乗をして欲しい。


前売り時点の4番人気マッキーマックス、いや、この馬が4番人気になっている時点でメンバーが薄いのを証明しているようなもの。
昨年秋は条件馬、ダイヤモンドSでようやく重賞初。
ダイヤモンドS組だと、エアダブリンステイゴールドなんて馬が春天に出ているが、決して繋がるレースではない。
ましてや今年は、超ドスローになる事が見え見え。という事は瞬発力のある中距離馬の方が良いのであって、なおさらステイヤーっぽい同馬の出番ではない。


昨年2着ビックゴールド・3着アイポッパー
どうなんでしょ。去年はホントに「ツボにハマった」という感じなのが否めない。
去年と比べて今年のレベルが高い訳ではない(むしろ去年より低い)が、去年の同レースだって、10回やって10頭の勝ち馬が出そうなくらいの
混戦だったんだから、去年と全く同じくハマらない限り、上位は難しいのでは。


他も、京都巧者っぽい馬や、条件戦で連勝した馬とか、居ない訳ではないが、
どれもこれもドングリ(馬名じゃなくって)の背比べで、しかも去年のスズカマンボのような「ツボにハマった時に勝てる馬」を見つけるのは困難。
つーかツボにハマればどれでも勝てるよ。




結論:買わない(爆)
もし買うんなら、ワイドで4−9−10−13あたりをちょびっと。
あとは単勝16点(笑)